おそらく市川市では最も早く開花する河津桜
野鳥観察スポットでも紹介した千葉県市川市の行徳にある市川市野鳥の楽園には多くの河津桜がある。周りに高い建物がなく日当たりが良いからなのか、市川市近辺では最も早く開花する桜として付近の住民から親しまれている場所でもある。
先月末あたりから、一部の木が本格的に開花し始めており、現在は野鳥の楽園を流れる丸浜川沿いの道にあるほとんどの木が7分~満開の状態。一部の木はすでに葉がかなり見えてきているけれど今度の週末(2017年2月25、26日)はまだ咲いているはずだ。
2017年2月22日追記
行徳鳥獣保護区ではないのではないかと指摘を頂きましたので「市川市野鳥の楽園」と訂正させていただきます。
「行徳鳥獣保護区」と「宮内庁新浜鴨場」を合わせたものが「行徳近郊緑地特別保全地区」であり愛称として「市川市野鳥の楽園」と呼ばれている部分になります。
記事中南西側の入り口と書いてある部分がありますが、他に良い呼び方がないので一般道路から車両侵入不可になる道への入口を便宜上入口とさせてもらっています。正確には河津桜がある部分は南西側の入口から行徳鳥獣保護区までの間となり、ここは市川市野鳥の楽園からも外れています。
市川市野鳥の楽園の場所とアクセス
電車でのアクセス
東京メトロ東西線「南行徳駅」から京成バス「ハイタウン塩浜」または「新浦安駅」行きに乗車、「行徳高校」停留所で下車の後徒歩10分ほど。または、徒歩20分。
あるいはJR京葉線「市川塩浜駅」で下車。徒歩20分。
車でのアクセス
東京方面からの場合・国道357号線「塩浜」交差点を左折、イオン南行徳店が右前方に見える交差点を右折。しばらく進むと右手に案内板が見えるので右折して進んで行くと駐車場入口が見えてくる。Googleマップでは「福栄公園駐車場」となっているけれど、行徳野鳥観察舎の駐車場(無料)だ。朝8時くらいからあているけれど、夜間は封鎖されているのでご注意を。
千葉方面からの場合・国道357号線「千鳥町」交差点を右折、西友が左前方にある交差点を左折してしばらくいくと右手前方にセブンイレブンが見えてくる。セブンイレブン手前の信号を左折して公園を左手にみながら進んで行くと駐車場入口が見えてくる。
撮影ポイント
河津桜は野鳥の楽園外周部を流れる丸浜川沿いを通る道に沿って植えられている。南西の入り口側と北側の入り口があるけれどどちらからもすぐのところに固まっている。南西の入り口は桜の下には菜の花があり黄色と桜色のコントラストも見事だ。(2017年2月22日追記:正確には北側の入り口側は野鳥の楽園内だが、南西側の入り口付近は野鳥の楽園からは外れている。)
上の写真は南西側の入り口を入ってすぐの風景だ。
今年はメジロが多い
今年は例年以上にメジロが保護区で見られているので桜とメジロの組み合わせで写真を撮影するにも最適。ここは道のすぐ横に桜が植えられているのだけれど、メジロはかなり人に慣れてしまっているのか、こちらがじっとしているととても近くまで寄ってきて花の蜜を吸ってくれる。無理に追いかけると逃げてしまうので、じっとカメラを構えて待っているのがコツ。上の写真は北側の入り口から入って少し進んだところにある桜で撮影したもの。
こちらも同じ場所で撮影。背の高い桜の木であれば青空をバックに撮影もできる。メジロは低いところにも降りてくるので、背景に桜をボカして入れることもできるし、空を入れることもできる。
必要な焦点距離
花をメインで撮るのであれば広角レンズがいいだろう。菜の花と桜の写真はSONY RX100IVで撮影したものだけれど、35mm換算で24mmくらいの画角。メジロを一緒に撮りたいのであれば望遠レンズを用意しよう。200mmくらいでも十分撮影できるくらい近くまで来てくれる。圧縮効果も使って少し離れた花を後ろに入れてボカしたい場合はもっと焦点距離の長いレンズの方が綺麗に見えるだろう。今回メジロが入っている写真は全て500mmレンズに1.4倍のエクステンダーを装着した700mmの状態で撮影したものでほぼトリミングなしとなっている。
ベストな時間帯
南西側の入り口付近は午前中からお昼くらいまでが日の当たり方が撮影に向いている。北側は午後がベストだ。
保護区にはソメイヨシノもあるので河津桜が終わっても、ソメイヨシノを楽しむこともできるので2度シーズンがあると考えればいい。
例年1月末くらいから開花が始まっているので2月半ばくらいが満開になりきっておらず、メジロの姿を撮影しやすいコンディションとなっている。
しかし開花時期はその年の気候に左右されるので、毎年チェックしてもらうしかない。最新情報は行徳野鳥観察舎のブログ「野鳥観察舎日誌」に掲載されることも。
持っていくべき物
アスファルトで舗装された道なので特に持っていくべきものはなし。トイレは現在は封鎖されてしまっている野鳥観察舎脇に簡易トイレが設置されている他、近隣の公園のトイレを使うことになる。
まとめ
もう少し早く紹介したかったのだけれど、僕がよく立ち寄る北側の桜並木の開花が進むのを待っていたらこんな時期になってしまった。カワセミも今年は個体数が多く1往復すれば最低でも1個体は見かける状態。野鳥を撮影しているらしき人を見かけたら、カワセミってどこで見かけますか?と聞けば教えてくれるだろう。北側の入り口から入ってすぐ左手のフェンスの先が開けてくるのでそこにある細い川にはカワセミがよくやってくる。
あまりにカワセミが日常の風景になってしまっているので、カワセミを撮影するためにカメラマンが並ぶなんてことがない都心部ではちょっと面白い場所でもある(飛び込みとかの瞬間を撮るにはちょっと適さないということもあるけれど)。
結構な数の桜の木が並んでいるので一度は訪れてみてほしい。