千葉県の天然記念物
今回紹介するのは、太平洋に面した海岸にサメの背びれのように立ち並ぶ平らな岩が面白い南房総市・白浜の屏風岩。海岸なので潮の満ち引きに大きく影響されるのだけど、潮が引いていて奇岩群が姿を見せているところは圧巻だ。面白い場所だと思うのだけど、意外と知られていないらしく、風景写真を撮っている人はあまり見かけない場所。
屏風岩の場所、アクセス
屏風岩は房総半島のほぼ先端部分に位置している。このあたりは電車が通っていないので、最寄り駅はかなり離れたJR内房線の館山駅となる。車で行くのがオススメ。
車の場合
付近は駐車できるスペースがない。屏風岩のすぐ近くにある白浜フラワーパークの駐車場が利用可能だ(有料・500円)。ただし営業時間が午前9時~午後4時半なので、朝は最速でも9時からということになる。付近の道で路上駐車はしないようにしよう。
夜に関しては16時半前に駐車場利用料金さえ支払っていれば、夜になっても停めていていい。(料金支払い時に確認済)
帰りは都内に出るにはアクアラインを使った方がいいけれど週末ともなると夜8時過ぎくらいまではアクアラインが大渋滞をするので時間をずらすのがポイント。
撮影スポット
駐車スペースの奥(海側)の茂みに人が一人通れるような道がある。ここを通り抜けていけば海辺に出る。潮が引いていれば目の前に奇岩群が広がっているはずだ。ここから東も西もかなりの幅で広がっているので砂浜を歩いて好きなアングルを探そう。
必要な焦点距離
目の前に広がっているので、広角レンズがオススメ。トップの画像は20mmで撮影したもの。別の日に日没を狙って行ったときは50mmで撮影した。
予想していたよりも潮が引いてなくて、奇岩群はほとんど水面下だったけれど、海に沈む夕日はとても綺麗。
ベストの時間帯
屏風岩を楽しむには干潮時がいい。少なくとも潮位が80cm以下くらいを目安としたい。トップの画像が潮位80cmくらいの時のもの。すぐ上の夕方の写真は110cmくらい。
すぐ近くの館山市・布良が気象庁が潮位データを提供している場所になっているので、ここで調べておくのがオススメだ。
持って行くべき物
すぐ背後に茂みがあるので夏場は虫よけがあったほうがいいかもしれない。海辺は風が強いことが多いので寒い時期は普段よりプラス一枚着込む感じがいいだろう。
暗くなると明かりは何もないので懐中電灯があると駐車場との行き来が安心。
まとめ
気軽に行くというにはちょっと遠いけれど、なかなか見ることが出来ない奇岩群の広がる風景は一度は訪れてみてほしい場所。
房総半島の先端付近は内房も外房も海がとても綺麗だ。ホントに関東の海なの?と驚くほど水が透明だ。
駐車場所の関係から朝日は狙うのが困難だけれど、日没は狙える。秋~早春の間は奇岩群の後ろに太陽が沈んでいく形になるのでぜひ狙ってみてほしい。ただし潮位を調べていくのを忘れずに!
撮影データ
写真1
カメラ:EOS 1D X
レンズ:SIGMA 20mm F1.4 DG HSM | Art
絞り:f/1.4
露出時間:1/8000
露出補正:0
焦点距離:20mm
ISO:100
写真2
カメラ:EOS 1D X
レンズ:キヤノン EF 50mm f/1.4 USM
絞り:f/9.0
露出時間:1/640
露出補正:-1、0、+1の3枚ブラケット撮影してlightroomでHDR合成
焦点距離:50mm
ISO:100