風景を撮影するにしても、野鳥などを撮影するにしても、自然のあるところに行けばいるのがヤツら。蚊やアブ、ブユなんかをはじめとした虫たちである。刺されたり、噛まれたりすると痛い、痒いだけでなく感染症の可能性もあるため、極力近寄らせたくないところ。
今回はそんな虫対策を紹介していこうと思う。
目次
日本で遭遇する可能性のある害のある虫って?
- 蚊
- アブ
- ブユ
- 山ビル
- ツツガムシ
- マダニ
- ノミ
- ナンキンムシ
- メマトイコバエ
- ハチ
だいたいこんな感じ。
要注意はこいつらだ!
この中で一番危ないのはツツガムシ。ツツガムシというのはダニの一種なのだけど、こいつが持っている、つつが虫リケッチアという病原体が厄介。つつが虫病というのに感染してしまった場合最悪死に至ることもあるのだ。
その他はデング熱を媒介することもある蚊。重症熱性血小板減少症候群 (SFTS)やライム熱などを媒介するマダニあたりがなるべくどころじゃなく絶対に寄せ付けたくないヤツらになる。
できれば近づいてほしくないやつら
アブやブユは刺すではなく噛んで血を吸うので、まず「痛い」が来てそのあとかゆみや腫れに。これも出来れば近寄ってほしくないなーというヤツら。
山ビルは僕のホームグラウンドの千葉県、房総半島の山の中はたいていの場所にいるっていうくらいどこでもいるヤツらで、陸生では唯一の吸血生物ってことになってる。感染症などの危険はないのだけど、ヒルの唾液には血液の凝固を阻害するヒルジンという成分が含まれているので、なかなか血が止まらない。ヒルの唾液には麻痺させる効果もあるので、噛まれても痛くはない。でも、見た目がグロテスクなので自分の体にヒルがいるとかなり嫌な感じになる。
ノミとナンキンムシは噛まれるとかゆい、とにかくかゆくなる。
メマトイコバエは2~3mmくらいの小さなハエで、動物(人間含む)の涙を目当てに顔に集まってくる奴らの総称。個人的にはすっごい気になるので一番どうにかしたい相手。水辺が近くにある林縁部とかに多いけれど、市街地でもいるところはいる。都心部ではさすがに見かけたことはないけれど、郊外の住宅地とかは可能性がある。
ハチは刺されると痛い、スズメバチあたりになるとちょー痛い。アナフィラキシーショックで死に至る可能性もあるので種類によっては怖い相手。
ざっと説明したけれど、まぁ仲良くなりたいとは思わないヤツらだと思ってもらえればOKだ。肝心なのはここから。どうやって寄せ付けないようにするのか。
どういう対策があるのか?
- 虫よけスプレー
- 防虫素材の衣類
- 虫が入体に触れる部分までこないようにする衣類
ざっと対策としてはこんな感じ。それぞれ詳しく説明していこう。
虫よけスプレー
まず虫よけで大事なのは虫よけ成分がどれだけ含まれているのか。この虫よけ成分はDEET(ディート)と呼ばれる成分。虫よけスプレーの成分表示を見るとオーガニック系やディートフリーのものでなければ必ず記載がある。日本では薬事法で30%の濃度までしか販売できないことになっており、子供には12%までのものの使用ということになっている。僕は30%のミストタイプのやつを使っている。
虫よけを選ぶ際にはこのディートの含有率も考慮しよう。必ずこの手の製品にはどんなものが入っているのか書かれているので、ディートの含有量を調べて買うようにしよう。上のは僕が使っているやつで200ml中60gなのでだいたい30%(比重分からないので)。下はコンビニとかでも買えるやつで200ml中ディートが20gなのでだいたい10%。
ディートは先ほど説明した虫の中では、蚊、アブ、ブユ、ツツガムシ、マダニ、ノミ、ナンキンムシを寄せ付けない効果がある。これらは人間の皮膚に噛みついたりして吸血する類のヤツらで、ディートの成分が血を吸う場所を探している虫に対して効果を発揮するから。つまり噛もうとしたりして肌に付着しているディートを舐めてしまって「うわっ!マズっ!」となって去っていくパターン。
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しかし、ハチに関しては効果がない。なぜなら、ヤツらは血を吸うためではなく、攻撃として針を使うので、ディートの成分が効果を発揮しないのだ。ハチは煙や火が苦手なので昔ながらの蚊取り線香は効果的。ただし蚊取り線香は火を使うので使う場所を選ぶという難点がある。あと最後に番外編として書いているハッカ油のにおいもハチに効果があるらしい(実証してないので)。
ちなみにディートはメマトイコバエや山ビルには効果がほとんどないので対象がこいつらの場合は他の対策をとる必要がある。
防虫素材の衣類
キク科の植物に含まれる天然成分を虫が嫌うため、その成分を人工的に再現して繊維に添加したもの(ペルメトリン)を使った衣類(上着とかズボン)がある。基本的に夏場、暑い時期に対策を取らないとならないのでこの繊維を使ったメッシュパーカーを持ち歩いている。ただあまりに暑いときはメッシュ素材でも肌に触れる部分は不快になるので注意。僕が使っているのはインセクトシールドという製品。メマトイは平気で寄ってくるけれど、蚊やアブにはしっかりと効果を実感できる。虫よけスプレーを肌に塗布して、その上にこれを羽織ればよっぽどのことがない限りは大丈夫なはず。
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虫が人体に触れる部分までこないようにする衣類
これは靴とズボンの裾の隙間からツツガムシや山ビルが入ってくるのを防ぐための対策。一般的なのはズボンの裾部分を覆うようなゲイター(スパッツ)。登山用品店などで探せば簡単に見つかるはず。
長靴やブーツを履いているのであればズボンの裾を靴の中に入れてしまってズボンと靴の境目をガムテープや養生テープなどでグルグル巻きにしてしまうという手もある。実はこれが一番確実。
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番外編 メマトイに効果あり? ハッカ油+無水エタノール+水
メマトイは虫よけにもめげずに顔の周りやカメラの周りを飛び回って、撮影の邪魔をしまくってくれる憎い敵。蚊取り線香とかいろいろと試してみたのだけど、ほとんど効果がないのである。いろいろと調べて見つけたのがハッカ油を数滴、無水エタノールに混ぜて水で希釈したもの。これを虫よけのように使うとメマトイが寄ってこないらしい。実際にこれを試したことがないので今年は試してみようかなと考えているところ。
ちなみにこのハッカ油を使ったやつは山ビルやハチにも効果がある。ただし効果の持続時間が短いため、15~20分おきに使う必要があるのが難点。
目安としてハッカ油が1%くらいの濃度になるように。水とハッカ油だけで作れればいいのだけど、水と油でうまく混ざらないため、無水エタノールでハッカ油を希釈してこれに水を添加するという形で作ることになる。100均などで売っている50~100mlほどの化粧水入れ(スプレータイプ)に入れて持っていくといいだろう。
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実際にメマトイ相手に試してみた!
メマトイがいる現場で仕事だったので実際に使ってみた。効果はあるような、ないような??? 効果の継続時間が虫よけスプレーのように数時間というわけではないので15~20分おきに使うというのが現実的ではないような印象。使ったのにまた顔の周りを飛んでる!と気が付くとすでに30分ほど経過してるということが多かったのだ。
ハチが近くにいて嫌だなというときに近くに寄ってきませんようにと使うのはアリかもしれない。(ハチ、山ビルに関しては効果はまだ試していない)
まとめ
これから屋外での撮影では虫に悩まされることも多いので、虫対策をいろいろと取り上げてみた。とりあえずヤブ蚊とかアブ、ブユあたりならディート入りの虫よけスプレーがあれば事足りるので、常に持ち歩くようにするといいのではないだろうか。
虫よけスプレーが効果のないハチ、メマトイ、山ビルはちょっと対策が別になるけれどハッカ油が効くらしいので、自作してみるのもあり。ハッカ油は今年自分で試してみるつもりなので、効果のほどが判明したらまた追記していきたいと思う。
虫に悩まされて集中力が落ちてしまってはもったいない!虫を気にせず集中して撮影できるように害虫対策は万全にしておこう。