天気が崩れてたり、撮影に出る時間がなかったりと、少し間があいてしまったが、レンズ1本縛りは続けている。
この季節、光量が十分な昼間に外を歩き回るのは非常に大変で、出かけるのを躊躇してしまう。かといって夜にカメラを持って街中を歩き回るのは、写真を撮るのが難しいので、やっぱり無理。意を決して昼間に外に出るしかないのだ。
今使っている50mmのレンズ、この状況ならこのレンズだ!という場面にはまだ遭遇できていない。風景を切り取るような撮り方が適しているんだろうと漠然と感じてはいるのだが、これだという会心の写真が撮れる気がしないのである…。
暑さで集中も途切れがちになるので、あまり長時間歩き回って被写体を探す訳にもいかず、記憶を頼りに面白そうな風景を探して歩くのだが、なかなか見つからない物である。これが500mmみたいな超望遠であれば、撮影するのは野生動物や天体みたいにもう限られてしまうので、撮影する場所はすぐに目星がつくのだが、このレンズのような拡大するでもない、引いて全体を入れるでもないレンズは被写体がパッと思いつかないだけに、何を写そうか悩んでしまう。
大きいレンズでもないので、とりあえずカメラバッグに突っ込んでおいて、気が付いたらカメラにつけてファインダーを覗いてみるというような使い方があっているのかもしれない。
今日の一枚
僕の住んでいる場所は東京湾の一番奥に近い海辺で、少し歩けば運河のような場所に出る。
そこに沿った道を何かないかと歩いていたら、目の前に逃げ水が。天気は快晴、台風の影響かやや風が強かったので陽炎は出ていなかったのだが、遠くに水たまりのような物が見えたので、カメラを地面に置いて撮影してみた。
ちょうど中央あたりに逃げ水が写っている。真ん中の逃げ水が写真の主役なので、現像時に周辺減光は修正せず、あえて強調するような形にした。光はちょうど背後から当たっている感じで、そのままシャッターを押すと自分の影が写ってしまう。
2秒のタイマーにセットしてシャッターを押し、すぐに後方へ退避して撮影。カメラを固定して、タイマーで撮影は手ブレの可能性をゼロに出来るので非常に有効だ。
この写真の様にシャッタースピードが速い時はさほど問題がないが、1/100程度の時は、プレビューで見ると解像感はあっても、現像時に等倍に拡大すると微妙にブレているなんてことが多い。
それは手ブレが原因な事が多いのだ。手ブレはほとんどの写真で百害あって一利ないので、なくせるに越したことはないのである。
コンデジでもスマホでも同様でカメラを手に持たず、セルフタイマーで撮影するのは写真のクオリティを上げるのに便利なので、是非試してみて欲しい。ちなみに、フィリピンの友人はセルフタイマーを駆使し、一人でセルフィーを撮りまくっている(フィリピン人はセルフィーが大好きなのだ)。
撮影データ
カメラ:EOS 1D X
レンズ:EF 50mm F1.4 USM
絞り:f/1.6
露出時間:1/8000
露出補正:0
焦点距離:50mm
ISO:200