フォーカシングスクリーンは消耗品
プロのフォトグラファーとして活動を始める前に何台かカメラを使ってきたけど、いわゆるコンシューマ機だったので2年程度で新機種が出て乗り換えという形だった。そのため今使っているカメラの様に長い間使うということがなかった。今使っているカメラは7年目なのでかなり長期間使っている。
来年は五輪の年なのでキヤノンはプロ向けのフラッグシップを出してくるはず。そうしたら買い換えようと考えているところだ。少なくとも五輪後にならないと入手困難になりそうだけど。
レンズ交換式のカメラを長く使っていると当然フォーカシングスクリーンにもホコリなどが付着する。これが思ったよりもファインダーの視認性に影響してくるのだ。
僕はセンサーに付着したホコリなども、自分でクリーニングキットを使って清掃するのだけど、その際にフォーカシングスクリーンにもホコリがついたりしていたのかもしれない。ファインダーを覗いていてホコリが気になるようになってきたので、フォーカシングスクリーンを新品に交換してみたら、ファインダー内がとても明るくスッキリと見えるようになったのである。
交換は自分でできる
キヤノン、ニコン、ペンタックスの光学ファインダーを持っている機種はフォーカシングスクリーンを交換できる場合がほとんど。自分の機種用のものが売られていれば、自分で交換ができる。
キヤノンであれば、こちらのページで使用ボディに対応しているものを調べることが可能だ。
交換自体は専用のツールを使ってフォーカシングスクリーンを新しいものと取り換えるだけ。上の写真に写っているスクリーンの上側にある凸部をトップの写真のように付属の交換ツールで掴んで交換する。
Canon フォーカシングスクリーン Ec-CV SCREEN-ECC5
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交換時の注意点
何よりもホコリが入らないようにするのが大事。僕はこの手の作業をするときはお風呂場を使うようにしている。普通の部屋と比べたらホコリが圧倒的に少ないからだ。スマホが出たてのころは表面のガラス強度がさほどでもなかったので保護フィルムを使っていて、保護フィルムを貼るときもお風呂場でホコリが入らないようにしていた。お風呂場、マジでオススメである。お風呂場が濡れている状態ではやらないように。
専用の交換ツールでセンサーなどにキズをつけないようにする必要もある。ファインダーが明るく綺麗になってもセンサーにキズがついて、撮影データに欠陥が出るようになっては本末転倒。
交換作業に不安があるのであれば、カメラメーカーのサービスセンターに持ち込めば有料で交換をしてくれるはずだ。
ミラーレス一眼レフでは不要
最近はフルサイズ機も増えてきたミラーレス一眼レフは撮影に使うセンサーで受けた光を画像処理してファインダー内の小さな画面に表示しているので、光学的なフォーカシングスクリーンというものが存在していない。
ミラーレスカメラの場合ファインダーを覗いてホコリが見えてしまうということは、撮影したデータにもホコリが写り込んでいる可能性が高い。
まとめ
おそらく2、3年程度だと必要はない。というか交換して目に見えて明るくなるほどフォーカシングスクリーンは汚れない。5~6年以上同じカメラを使っているとか、古い型を中古で購入した、なんて場合はフォーカシングスクリーンを新品にしてみるとファインダーを覗いたときの違いに驚くと思う。
フォーカシングスクリーンの汚れが原因で暗くなるので、防湿庫にしまいっぱなしというパターンでは年数がたっていても交換の効果はないと思う。